新たな取り組みをすることで新規取引が急増しました。

神奈川県の株式会社O

社員数
約40名
事業内容
印刷・デザイン

課題

環境経営に関心があったが、先代からの古い組織体制が残っており、会社内の環境対策が難しかった

SDGsを経営に取り入れることで、古い体質を撤廃し、社員の意識改革や新たな顧客獲得につながった

取組みの
進め方

1.社内でのSDGsワークショップを開く

パート社員を含む全社員が参加して、SDGsに関してのワークショップを実施し。現在地球上で起こっている様々な問題意識を共有して、本業で実現可能なSDGsの目標を抽出した。

2.SDGs推進プロジェクトチームを発足させる

社員自らがやりたいことを「事業計画」として発案、発表し、ほかの社員はどのチームに入りたいか希望を出し、社員全員が必ずどこかのチームに入れるようにした。また年に一回は活動内容や成果を発表する報告会を開く。

3.SDGsへの取り組みを経営計画へ実装

本業との関連あるSDGsの目標を、経営計画へ盛り込むことで、結果的に全社員の意識改革が実現した。

取組み
内容

資材の見直しや、プロジェクトチームの発案した商品が対外的にも評価され、新たな顧客獲得が実現した。さらに、政府が主催する「ジャパンSDGsアワード」の特別賞を受賞することとなる

  • 環境に配慮した紙や、インクを使用することで事業活動で発生する二酸化炭素の排出量をゼロにすることに成功。すべてのステークホルダーから評価される。
  • 印刷の機材を新しくすることで、消費電力の約70%削減と、不良品の削減も行い、生産性向上と環境対策の両方を実現。
  • SDGsやCSRへの取り組みを盛り込んだ会社案内を提案する(コンサルティング)ことで、新規の売り上げの獲得につながり、若い人材から評価されて新たな人材獲得へとつながった。
  • 留め金を金具から紙に変えた「卓上カレンダー」や在留外国人向けの「4か国版お薬手帳」など、SDGsの観点からできた商品が大ヒットする。
  • 太陽光パネルを会社屋上に設置し、バイオマス発電による電力供給と合わせて、再生可能エネルギー100%で印刷を目指す。

結果として取り組んでいるSDGs

総括

「SDGsはビジネスの宝庫です」
SDGsに取り組みだした当初は、反対する社員やプロジェクトチームへの参加も消極的な社員もいました。
そこで「来るもの拒まず、去るもの追わず」で参加自由にしましたが、結果的に今では全社員が積極的にプロジェクトへ参加しています。
今までいろんなプロジェクトチームが発足し、さまざまなアイデアを商品化してきましたが、何よりも一番の成果は「社員の意識が変わったこと」です。
製品による差別化が難しいこの業界で、これだけ結果がでているということは、社員一人一人の意識が変わり、単なる「ものづくり」ではなく、人と人をつなぐ「ことづくり」が社員の意識に浸透した結果だと思っています。
これからもSDGsと向き合い、できることを探究し続けていきます。

CASE STUDY