地方の中小企業が世界の課題に貢献できるようになりました。

福井県の設備会社T

社員数
50名
事業内容
上下水道設備、太陽光システム、リフォーム関連

課題

自社の強みを活かし、社会と地域に貢献できる会社にしたかった。

SDGsについて詳しい人材との協同で取り組み方を検討する。

取組みの
進め方

1.目標(ゴール)の選定

企業理念を再確認し、自社の将来ビジョンについて考えた結果、ゴール6と7を選定。(ゴール6安全な水とトイレを世界中に、ゴール7エネルギーをみんなにそしてクリーンに)

2.担当者、チームを決める

社員と考え方を共有するため、社内研修の場を作り企業理念の共有と自社の SDGsプロジェクトの理解を深め、社内にSDGs推進メンバーを選出。

3.社内でのSDGs普及啓発に取り組み、プロジェクト推進

社員のSDGsバッジ着用、名刺や社用車へのアイコンの提示で日常的にSDGsを目にする機会を作り、経営会議や商品開発会議で全社員へ伝える。
また具体的な取り組みに関しては部門ごとに話し合い、目標を決定。

取組み
内容

水とエネルギーのプロという自社の強みを活かし、カンボジアにて食用魚の養殖事業を始め、その収益を資源としたインフラ整備を行うプロジェクトを立ち上げる。

  • 水不足という大きな社会問題に対し、まずはその地域に雇用と資源をもたらす新たな産業を産み出す。
  • その利益をカンボジア政府に寄付し、それを上下水道設備などの公共投資に回してもらう。
  • 会社はその公共工事を請け負うとともに、現地法人も設立し、公共事業の財源確保からインフラ整備に至るまでのサイクルを確立。
  • 現地の経済成長も促しながら、水だけでなく、幅広い課題解決を図るシステムとなり、今後同じような課題を抱えた地域のロールモデルとなる。

結果として取り組んでいるSDGs

総括

「SDGsはボランティアでは達成できません。社会問題の解決に向けた取り組みにビジネスの要素を取り入れることで、WinWinになる仕組みとなり、社会の持続的発展と共に企業の持続的成長も両立できると考えています。
今では社員が自発的に自社プロジェクトの共感を広げる方法や新たな企画の立案などを積極的にしてくれるようになりました。また私たちの取り組みが地域にも広く浸透し、SDGsに関心の高い近年の若い人材確保にもつながっています。
地方の中小企業が世界の大きな課題に貢献できるということは、非常に大きなモチベーションとなっています。」

CASE STUDY