どう違うの?カーボンニュートラル・カーボンオフセット・カーボンプライシング

SDGs
2024.11.7

カーボンニュートラルとは

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを指します。

つまり、排出した温室効果ガスを植林や技術的な手段で吸収・除去することで実質的に排出量をプラスマイナスゼロにしようという考え方です。

日本政府も2050年までにカーボンニュートラルを達成することを目標としています。

カーボンオフセットとは

カーボンオフセットとは、どうしても排出してしまう温室効果ガスを、他の場所での削減・吸収活動で埋め合わせるという考え方です。

例えば、企業が自社の排出量を削減しきれない場合、植林プロジェクトに投資してその分を相殺することが含まれます。

これにより、全体としての温室効果ガス排出量を減らすことができます。

カーボンプライシングとは

カーボンプライシングとは、温室効果ガスの排出に対して価格を設定し、排出者に経済的なインセンティブを与えることで排出削減を促す手法です。

代表的なものには、炭素税や排出量取引制度(ETS)があり、これらは企業や個人が排出する温室効果ガス(二酸化炭素など)に対してコストを負担する仕組みです。

これにより、排出削減の動機付けが強化され、クリーンエネルギーへの転換が進みます。

日本での取組み

日本では2050年までに二酸化炭素含む温室効果ガスの排出を実質ゼロにするカーボンニュートラルを目指す政策が進められており、中間目標として2030年までに温室効果ガスを2013年度比で46%削減するとしています。

経済産業省が掲げる「グリーン成長戦略」では、脱炭素を経済成長の機会と捉え、産業構造の改革や温室効果ガス排出削減を実現しながら、新たな成長を目指すために様々な取組みを推進しています。

具体的には、2023年に「成長志向型カーボンプライシング構想」を打ち出し、企業が積極的に脱炭素に取り組むためのインセンティブを提供しています。

また日本の教育現場では、環境問題に対する取組みとしてこれらの言葉が用いられ、子供達にも共通の知識として浸透してきています。

こういった取り組みを通じて地球温暖化を食い止め、持続可能な社会を構築することが、『SDGs』の目標の一つでもあります。

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